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人材教育の株式会社総合教育研究所

未来を創るものは何か

―身口意―

新年を迎えるテーマとして、「未来を創るものは何か」を取り上げることにします。
 さて、どなたにも、今年いろんな“出来事”があったことでしょう。私にも、大切な人との死別があり、十年ぶりの再会があり、そして幾多の新たな出会いがあり、引っ越しといった“大きな出来事”もありましたが、日々の何気ない態度や行動、いろんな人との会話、様々な思いといった“小さな出来事”の繰り返しがありました。
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人生の上で何を大切にするか―西郷隆盛の生き方―

人生の上で何を大切にするか
―西郷隆盛の生き方―

年に何度かお会いする機会を楽しみにしているお一人が、作家の神渡良平先生です。最新刊が『西郷隆盛人間学』です。ぜひ、ご一読をお勧めします。今号では、『西郷隆盛人間学』の中から、西郷隆盛の思想と生き方の一端を通して、日本人としての理想を考えてみたいと思います。
西郷さんは、遠島三回に及ぶ悲哀をなめているが、帰還できる希望のない境遇で詠んだ次の和歌に日本人としての魂がゆすぶられます。
『上衣(うわぎぬ)はさもあらばあれ敷島の大和錦を心にぞ着る』
これは西郷が奄美大島に島流しされていた文久元年(1861)頃の作で、“たとえ獄中で破れ衣を着ていようが、心は大和錦をまとっているぞ”という凜とした姿勢を表しています。
西郷さんの言う“大和錦(魂)”を『西郷南洲翁遺訓』から推測してみましょう。『西郷南洲翁遺訓』は、西郷さん没後、庄内藩が編纂した遺訓集です。
●天を敬い、人を愛する 『敬天愛人』
「道というものは天地自然のものであって、人はこれにのっとって生きているものであるから、天を敬うことを目的とすべきである。天は人も自分も平等に愛しているから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である」(※出典:西郷隆盛人間学)
「道は天地自然の物にして」という言葉に表れているように、“大和錦(魂)”を西郷さんは、「宇宙の原則、あるいは天の道理の上に、人間を天の器と捉え、天に恥じない生き方を志向している姿」として見ていたのではないでしょうか。

●「自分に克つ」とはどういうことか
「学問を志す者は、理想を高く大きくしなければいけない。けれどもそのことだけに偏ると、修業が疎かになり、ただ学問さえできれば行いなどどうでもよいということになりがちだ。だからいつも自分のわがままな心を克服し、道義心を修めなければならない。」(※出典:西郷隆盛人間学)
克己、すなわち「自分に克つ」とはどういうことでしょうか。
自分に克つとは、”修己治人”という言葉があるように、自分の弱さに克つという己を修めることで、部下や国民を治世できる器をつくることです。

経営品質活動でも、競争相手を認識することを強く意識していますが、本当の競争とは、競合他社との競争ではなく、自分の弱さ、無知さ、傲慢さとの闘いなんだと気づかされました。天に与えられた”自分だけの独自な役割”を日々、”真道即生”で生き抜き、人生のゴールには”天命完遂”で人生の幕を閉じる。こんな最高の人生を西郷さんから教えられました。
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なぜ人は争うのか−衝突調整法−

なぜ人は争うのか
―衝突調整法―

”なぜ人は争うのか”、今号では、この素朴な問いかけに対する答え探しと、争いを解決するための”衝突調整法”を考えてみましょう。
まずは、以前、注目されたホロニック・マネジメントという言葉をヒントに答え探しをスタートです。このホロンという言葉は、ハンガリーのアーサー・ケストラーが作った造語で、ギリシャ語の“全体”を意味する「ホロス」と“部分”を意味する接尾語の「オン」をつなげたものだそうです。この組み合わせが意味するように、ホロンとは、”ある一部分”が、自立している、自由である存在であると同時に、全体とのバランスもとりつつ、調和して存在する状態を言います。
例えば、私たちの身体は、心臓は心臓として独立して機能し、肺は肺として独立して自律しながら機能しつつ、身体全体の生命機能を維持するという目的に従って存在しています。具体的には、細胞一つひとつが、増殖の機能と抑制の機能の両方のバランスを取りながら、情報の交換をしつつ、生命体を維持しています。ところが、癌細胞だけが、癌細胞同志では情報交換しながら、他の正常な細胞とは情報交換を拒否するために、増殖抑制の信号が来ても受け付けないまま増えつづけ、ついには、生命体そのものの死滅を引き起こすことになります。もちろん、癌細胞自体も生き残ることはできません。
このことから分かるように、自分の都合を優先する生き方は、目先のことだけを考えるなら、まさに自分にとって好都合のように見えますが、長い目で見るなら、周囲全体が自己都合を優先する組織に変貌する結果、世の中から、組織そのものが存在を許されない、廃業・倒産への道につながることになります。
このように、家庭においても社会においても、私たちには、各々に与えられた「役割」というものがあります。その役割のことを普段「立場」と称しているのです。立場は、時代とともに変化して行きます。父親の立場は、戦前と戦後では、180度変わったと言えましょう。嫁と姑の立場も、以前は、嫁が姑に気を使っていたのが、今では、姑の方が、嫁に気をつかうケースが増えています。
立場は、絶対的なものではなく、時代や地域、所属、肩書等によって様々に変化して行きます。戦後の私たちの時代は、社会が権威づけてくれる立場の崩壊といえましょう。家長としての父親の権威ある立場からの追放、聖職といわれた先生の権威の失墜等があります。さらに、立場というのは、なかなかその「立場」になってみないと本当には理解しきれないということがよくあります。なぜなら、私たちは、「自分の立場」でしか物事を見ることができにくいという傾向をもっているため、容易なことでは相手の立場に立つことができません。
このように、衝突が生まれるのは、立場と立場の間のぶつかり合いであるということです。「立場の違い」がその背景にあるのです。
立場とは
◎利害が異なる
◎価値観が異なる
◎視野の拡がりが異なる等
衝突しやすい要素を持っています。多くの場合、立場が違うのは当たり前ですから、衝突が起こることを覚悟しなければなりません。ぜひ、”衝突調整法”をお勧めする理由がここにあります。
まずは、衝突の問題が発生した時点で、必ず確認したいことは、「何と何の衝突か」を明らかにするということです。
希望するビジョン(戦略)の衝突なのか?
 例えば、一方は「離婚したい」と希望し、一方は「離婚したくない」と希望して、ビジョン(戦略)が真っ向から衝突しているようなケースなどが該当します。
ビジョンは一致しているが、方法、手段(戦術)の衝突なのか?
例えば、双方とも「離婚したくない」は一致しているが、一方は「休日はゴルフへ行きたい」と希望し、一方は「休日は一緒に温泉に行きたい」と希望して、方法、手段(戦術)が衝突しているケースなどが該当します。
希望するビジョン(戦略)が衝突しているケースは、裁判所などの第三者の裁定が不可欠になるでしょうが、方法、手段(戦術)が衝突しているケースの場合は、いくらでも話し合いで解決することが可能になります。

以上のことから分かるように、”衝突調整法”を活用して、衝突を回避し、相互の立場の理解を推進する鍵は、「異なる立場の共通点」を見つけて、そこから相互の関係をスタートさせることに外なりません。その上で、相手の主張がどんなに、理不尽に聞こえても、「なぜ、相手は、そのように主張するのか」その背景や要因を探りだすことになります。
”衝突調整法”とは、「相手の立場に立つ=相手の主張の根拠を理解する」ことから始まることを忘れないようにしたいものです。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)
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四苦八苦から学ぶこと

先日、経営トップセミナーで、“プレッシャー管理”というテーマのお話する機会がありました。そこで、普段の会話でも使うことがある『四苦八苦してます』の語源の意味と、そこから見えてくる人間の生き方について一考してみることにしましょう。

『四苦』とは、生・老・病・死を指すそうです。お釈迦様は、人間ならば誰でも避けて通れない宿命を苦と捉えられた訳です。
●生・・・この世に生まれること、生きるために味わう苦しみ
●老・・・溌剌とした若さ、美貌、体力、気力が失せていく苦しみ
●病・・・痛みや高熱、体の不自由さなどの苦しみ、
●死・・・死に対する絶望感、不安感を抱く苦しみ
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| 自己実現 | 13:32 | comments(0) | trackbacks(0)

「ありがとうございます」という言霊が意味すること

「ありがとうございます」という言霊が意味すること
―大和言葉−

 日本人が日本人であるためには、日本語を使うことが不可欠であることが、角田忠信先生の研究(右脳と左脳/小学館)で明らかになりました。虫の音を聞いて、物悲しさを感じることができるのは、ポリネシア語圏の人々と日本語圏の私たちだけだということです。そして、現代日本語のルーツこそ、縄文時代に形成されたと言われる大和言葉です。
 私たちの祖先である縄文人が伝えてくれた言霊の意味を、特に大切な感謝を表す言葉「ありがとうございます」で考えてみましょう。

◆「ありがとう」の意味
「あ」・・・「明かり」「開ける」「新しい」など、光源・生命の本源、全ての始まりを意味しています。
「り」・・・「ら行」は、「変わる」「くるくる」など、語尾に付いて変化や活動を表しています。さらに、「り」には「い」の響きがあり、「命いのち」の活動を暗示しており、いろんな要素が組み合わさって「らせん状」に変化しながら、あらゆるものを生み出す働きを意味しています。
「が」・・・「か」は、「神」「風」「影」「可能」「輝き」など、奥深い実相とエネルギーを表しています。「が」は、「か」をダブらせていますから、「輝きに輝く」という意味で、「無限に輝いている」という意味です。
「とう」・・・数字の10は、「とう=十」と漢字で表現できます。「十字」にみて、縦横の組み合わせと見ることができます。または、「ありがたし」の「た」と「し」というふうに分けた時は、「田んぼ」の「た」が縦軸で、「清水」の「し」が横軸と表すことができます。縦横に組み合わせて一つのものを創りあげる。だから無限の光源が、出発点「あ」にあって、そこから創造活動が行われて、それが完壁に組み合わさって、大宇宙の姿をとっていると考えることができます。これが「ありがとう」の意味です。

◆「ございます」の意味
「ありがとう」が現象化してくる過程が、「ございます」です。
「ご」・・・「こ」をダブらせて、「凝り固まって、凝り固まって」、「物質化する」「完成へと向かう」という意味があります。
「ざ」・・・「先々」「栄る」「ささやき」など静かな時の流れを表しています。その「さ」をダブらせて「さらさら流れる」、宇宙の全てが移り変わる流れ、生命の営みなど、万物流転の法則です。それが自然に移り変わっている状態を表現しています。
い」・・・「い」というのは「命」、生きているという意味です。単なる移り変わる「物」じゃなく、本当に生きてる「働き」、命が躍動して輝いてるという意味です。
「ま」・・・「誠」「丸い」「間に合う」「居間」など、真理・時間・空間を表しています。「完全な、完壁な、まったきもの」という、形として現われる完全な状態を意味しています。
「す」・・・「鋭い」「進む」「統べる」など、「あ」で始まった中心に「統合されて戻る」という意味になるんですね。
「ます」・・・「ま」と「す」の組み合わせの「ます」で、増えるという意味で、今現われたものが更に大きく良くなる、「増える」「栄える」という意味でもあります。
このように、「ありがとうございます」という言葉は、絶対的存在から生まれた無限に輝くエネルギーのようなものを、この世に現象として、物質化させ、また中心へ戻って行って行く、という「循環の法則」を起動するスイッチの意味を持っています。言いかえれば、大宇宙の働きそのものを活用できる言葉だということです。
「ありがとうございます」という一言を普段使うだけで、無から有を生み出すことができる魔法の言葉なんですね。「幸せな人生」を創造したいなら、必須の言葉だと断言しておきましょう。
| 自己実現 | 13:27 | comments(0) | trackbacks(0)

偶然の幸運をつかむ能力(セレンディピティ)再考

偶然の幸運をつかむ能力(セレンディピティ)再考
−考えて、考えて、考え続けて人と会う−

 松下幸之助さんが、松下政経塾を作ったとき、塾生の採用基準として第一に掲げられたのが、 柳生家の家訓を思い出すのです。

「小才は縁に逢って縁に気づかず。
中才は縁に逢って縁を活かさず。
大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」


 NHKのプロフェッショナルの番組で初めて知った“偶然の幸運をつかむ能力(セレンディピティ)”のことを再考してみましょう。
番組で、セレンディピティのケースとして取り上げられたのが、英語講師・竹岡広信さん(「ドラゴン桜」のモデル)です。

 竹岡さんは、京大工学部に入学した頃は、エンジニアを目指していたそうです。ところが、実家の塾で、アルバイトで英語を教えないかと誘われ、塾の講師をすることになります。まずは、3000の英単語の丸暗記など、自分の受験勉強の方法をそのまま生徒に教えたそうですが、なんと男子全員不合格という結果に終わります。失敗したまま終われないと、文学部に編入し直し、英語の勉強をしながら、塾講師の仕事に没頭します。しかし、生徒の成績は一向に上がらないまま、ついには、大学も留年を繰り返し、休学状態に陥ります。自暴自棄になって、酒やパチンコに入り浸る毎日、それでも、“英語のことが頭から離れなかった”そうです。
ここが、“考えて、考えて、考え続けて人と会う”という偶然の幸運をつかむ能力(セレンディピティ)に必要な条件が形成されて行くことになります。
竹岡さんは、そんな状況の中で、毎日のように通った居酒屋で、人生のどん底を味わいながらも懸命に生きる男たちと出会うことになります。彼らと話すうちに、英文も、彼らと同じように何かを伝えようとしている言葉だと気づきます。英文に書かれていることは人間の生きざま、そのものなのだと気づくわけです。そして、もう一つ、パチンコ店では、競馬好きの常連客から、「好きになれば身に付くんだ」ということを実感させられます。

この二つの気付きから、竹岡さんは、英語の教え方を一変させることになります。受験テクニックでなく、人生のドラマとして、言葉としての面白さを教えるようになります。偶然のように見える“袖触れ合う他生の縁もこれを活かす”出会いが、壁を乗り越える思わぬヒントになったわけです。
私がやってこれたのも、正に“袖触れ合う他生の縁もこれを活かす”こと以外に思い当たりません。使命感、志に代表される“考えて、考えて、考え続けたい”事柄を持っている状態こそが、“偶然の幸運をつかむ能力(セレンディピティ)”を発揮していると言えるのではないでしょうか。
“セレンディピティ”いい言葉ですね。
| 自己実現 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(0)

高畠導宏さんの生涯―エミリー・ディッキンスンの詩―

 今年の1月にNHK「土曜ドラマ」で放送された「フルスイング」の原作になった「甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯」を読んでみました。作者の門田隆将さんが、エピローグで紹介されていたエミリー・ディッキンスンの詩(アレンジしています)をまず読んでください。

もし私が一人でも傷ついた心を救ってやることができるなら
私の生きることは無駄ではないだろう
もし私が一人でも悩める人を慰めることができるなら
あるいは一人でも苦痛を癒すことができるなら
あるいは一羽の弱っている駒鳥を助けて
その巣の中に再び戻してやることができるなら
私は無駄に生きてはいないだろう
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| 自己実現 | 23:07 | comments(0) | trackbacks(0)

人生の目的を見つけるライフマップ

 キャリア・デザインとか、ライフ・デザインという名の研修を始めて10年ほどになります。多くの企業が、ビジネス・スキル系の研修で手一杯というのが現状です。
ただ、さすがに、上場企業の中には、組織に依存することなく自立した個を育てたいという視点から、キャリア・デザイン(ライフ・デザイン)研修の要望があります。
 そのカリキュラムの一つ「人生の目的を見つけるライフマップ作りのことをご紹介します。
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| 自己実現 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0)

<ご相談・資料請求などは、下記までお気軽にどうぞ。>

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