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人材教育の株式会社総合教育研究所

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経営革新に成功するための組織づくり(1)

―組織文化の再生―

 皆さんは、昭和を舞台にした「ALWAYS 三丁目の夕日」をご覧になられたでしょうか。観客の声に代表されるメッセージが、「温もり」です。
「心地よい涙が頬を伝わります。こんなに温かくなる映画を観たのは初めてです。」「泣いた。一言で、この映画を述べるのであれば“温もり”であろう。これほど、ぬくもりを感じさせてくれる映画は少ない。」など。

 実は、サチューセッツ工科大学のトーマス・マローン教授が描く「21世紀型組織図」のヒントとなった企業として取り上げられている、アメリカの化学メーカー、バックマン・ラボラトリー社の社風が、「ALWAYS 三丁目の夕日」に描かれている昭和の人情を彷彿させてくれるのです。

 バックマン・ラボラトリー社とは、英国の調査会社テレオスがフォーチュン500社を対象に実施したナレッジ・マネジメント導入度調査で最優秀企業に選ばれたアメリカの研究開発型化学メーカーです。
 この会社では、研究員がなにか研究上の問題を抱えたり、新たな事業の構想が思い浮かんだりした場合、その書き込みに興味をもった人たちが自発的に集まって問題解決のプロジェクトや新事業プロジェクトなどが始まります。
 プロジェクトでは、各々の知識やアイデアを出し合い、一人では簡単に解決できない問題を協力して解決していきます。正に協働する関係がそこに見ることができます。そして、問題が解決される過程で、プロジェクトに参加してたメンバーは、知識・経験を共有することになります。この仕組みが、ナレッジ・マネジメントの柱になっています。

 しかし、この会社の本当の素晴らしさは、その企業文化にあります。フォーラムへ、社員は、言われて参加するのではなく、自発的に参加しています。相手を助けたり、お互いの知識を補完し合うことに、やりがいを感じるからです。社員の側も、昇進や待遇ではなく、仲間から認められることが、働き甲斐となっています。
会社側も、個人で上げた成果より、プロジェクトがチームとして上げた成果の方を高く評価します。個人の知識や経験を出し合いことが、組織のパワーにつながるという考え方です。

 日本が昭和の時代まで、大切にしていた「和」の文化を取り入れているのです。一方、日本では、大切な日本の文化である「和」を忘れ、アメリカが捨て去った個人の成果主義を拾って導入するような事態が蔓延しています。経営品質アセスメント基準のカテゴリー1.1の「経営幹部のリーダーシップ」とカテゴリー5.1の「組織的能力」を最初に上げる仕掛けが、経営革新の鍵を握っていると言えましょう。

 仕組みが機能するには、その背景に、自由闊達で、公開性が高く、社員一人ひとりが個として自主・自立をベースとした創造的な企業文化がなくてはなりません。卓越した成果を生み出す仕組みをベンチマーキングする時に、気をつけて見落とさないようにしなければならないイネーブラー(促進要因)が企業文化なのです。

 多くの企業で、この企業文化のあり様が、経営革新を進める上で、妨げの最大の要因になることを忘れてはなりません。ここに手をつけることができるのは、トップを中心とした経営幹部です。経営幹部のリーダーシップが問われる理由の一つが、そこにあります。
 好ましくない企業文化を好ましい企業文化に変えることは、簡単ではないことを覚悟しなければなりません。経営幹部のみなさん、決心覚悟して挑戦してください。経営革新(経営品質向上活動)の真のリーダーは、トップ以外にいないのです。社員にやらせる活動ではありません。
| 経営革新に成功するための組織づくり | 08:01 | comments(0) | trackbacks(0)
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