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人材教育の株式会社総合教育研究所

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経営革新に成功するための組織づくりPart2(2)

 前号に引き続き、「経営革新に成功するための組織づくりPart2」をお届けします。
今回は、パイク・プレイス魚市場の社長のヨコヤマさんに、“ビジョン”と“適切な人”との関係、市場で起きた“適切でない人”が“適切な人”へ変わっていった場面(ケース1)、残念ながら、そのまま、職場から退場していった場面(ケース2)を語ってもらいましょう。(出典:魚が飛んで成功がやってきた)
●“ビジョン”と“適切な人”との関係
「私たちは魚を売る人間を探しているのではない。自分自身の行動に責任がとれ、常に世界的に名高いパイク・プレイス魚市場を実現しようとするチームの仲間が欲しいのだ。私たちは、最初のうちはビジョンについてはあまり語らない。新人はとにかくわが社の企業文化に投げこまれる。未来の従業員には、まず初めに、チームをつくらなければならないこと、それからチームの一員になるためには、成長する大きな可能性を持っていなければならないことを教える。スタッフとして採用された後は、私は、スタシフ全員と一週間おきに会っている、スタッフをディナーに連れていき、ビジョンについて話し合い、ビジョンに参加するよう誘い、そのビジョンをしっかり持ちつづけられるようにしている。」

ケース1
「こともあろうにベテランの店員がクリスマスの大忙しのさ中に、私のところへやってきて言った。『聞いてくれよ。この連中には、やり方が全然わかってないんだ。大混乱だよ。何もかもめちゃめちゃだ。こいつらは役立たずだ。自分のしていることがわかっていないんだから』。遮るように私は言った。『黙れ。おまえはいま、自分の心のなかでいったいどんな会話をしていたんだ? おまえにそんな口をきかせているケチな了見をいま一度よく考えてみろ』。『わかったよ』と彼は即座に答えた。そこで私は『自分のためにどんな新しい会話ができる?』と彼に尋ねた。まさにこの瞬間、彼は仲間たちに対する自分の在り方を変える決心をしたのだと思う。その証拠に彼は次のような新しい会話を選んだ。『みんなすばらしい仲間たちだ。これからは、何事も順調に優れたやり方で進めていけるだろう』。私はこの店員が心のなかの内なる声を改めたとき、彼自身が劇的に変わったのを知った。」
 たとえ、その場に、社長のヨコヤマさんがいなかった場合でも、「コーチし合う」文化をもっているこの組織は、メンバーの誰かが、ビジョンに合わない「責任を他人に転嫁する」行動に対して、コーチしたことでしょう。

ケース2
「かってわが社のスタッフだったある男は、世界的に有名になるというわが社の理念をどうしても理解できなかった。彼は自分が下した他人に対するネガティブな評価を正しいと信じきっていた。自分の願望や欲望、判断を抑えて、サービスをするということができず、やがてあるとき、客を怒鳴りつけてしまった。彼の行為は、私たちの描くビジョンからあまりにもかけ離れていたために、仲間たちもそれ以上、彼をチームに置いておくわけにはいかなくなってしまった。」
 “ビジョン”への参加はきれいごとではありません。お金を稼ぐだけなら、いくらでも楽な仕事はあるのです。本当に、社会性の高い“ビジョン”に共感し、参加したいと思える仲間は、それなりの人間性をもつ“適切な人”なのです。私自身、振り返ってみると、三十代半ばまでは、自分の売上数字しか考えない“不適切な人”だったなあ。やっと、最近 “適切な人”の意味が身体で分かってきたかなと思えるほど、未熟なビジネスマン人生を送ってきたのです。パイク・プレイス魚市場のような、自分自身を見つめ、相手の意見を耳を傾け、人間的に成長していこうとする仲間が集う職場を日本中につくりたいと強く思います。「そんな職場で、若い日の自分を磨きたかったなあ」・・・独り言。
経営品質受賞企業の中でさえ、時には、トップが変わると、変えてはならないはずの“顧客本位・社員重視・独自能力・社会との調和”を追求する経営品質の考え方が弱くなってしまったという声が聞こえてきます。そんなことが起こらないためにも、 “適切な人”が集まった組織づくりの大切さをコリンズさんとヨコヤマさんは、教えてくれています。

●社会的な使命感コリンズさんは、以前から「アメリカの経営者の経営姿勢に対し、『利益は目標ではなく結果である』という視点が揺らいでいる」と警鐘を鳴らしていたそうですが、今日の金融危機は、正に、その警鐘が現実になったことは誠に残念です。その面でも、“偉大な企業”を創った経営者が、水道哲学の松下幸之助さんのように、“社会的な使命感”によって経営を行おうとする強い意志を一貫して持ち続け、その結果、資産を得たことは、うれしい限りです。
本来、日本企業の原点も、近江商人に代表されるような、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という“三方よし”の商人道にあったはずです。「自社の企業活動を、社会全体の幸福につながるものにする」という強い決意をもつリーダーが居てこそ、「組織が目指す理想的な姿」に魂が入るのですから、ぜひ、そんなリーダーをめざしたいものです。
では、どうしたら“偉大な企業”を創った経営者のように、“社会的な使命感”をもつことができるのでしょうか? その一歩が、組織が掲げる“ビジョン”に参加するか、しないかを判断する決め手となる個人としての“ビジョン”の存在です。(つづき)
| 経営革新に成功するための組織づくり | 12:39 | comments(0) | trackbacks(0)
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