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人材教育の株式会社総合教育研究所

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経営革新に成功するための組織づくりPart2(3)

●組織ビジョンと個人ビジョンの一致
 日本経営品質賞受賞企業であるトヨタビスタ高知(ネッツ南国)は、行動指針の一番に、「スタッフ一人ひとりの理想の実現(自己実現)が当社の目指すべき場所である。現状に甘んじるのではなく、各自が経営者的視点を持って経営に参画し、変革を生み出す意志と行動によって、その道は開かれる。」と謳っています。個人として、“一人ひとりの理想(ビジョン)”が前提にあり、“組織ビジョン”の実現と“一人ひとりの理想(ビジョン)”の自己実現が一致することが、社員の条件であることがよく分かります。
 リッツ・カールトンが掲げる“従業員への約束”の中にも、「個人のこころざしを実現し、リッツ・カールトン・ミスティーク(神秘性)を高める」と表現されています。このように、“個人ビジョン”が前提にあってこそ、“組織ビジョン”への共感、共鳴、そして共有が成り立つことを、リーダーは強く認識しなければなりません。
●人生の転機
 ここで、私事で恐縮ですが、社会的使命に目覚めて、研修事業をスタートさせた経緯をお話させていただき、“個人ビジョン”の必要性をご理解いただけると幸いです。
私が、大手の事務機器メーカーで営業をやっていた頃のことです。当時はどの企業も“売上至上主義”が当たり前でしたから、ひどい時は展示会でお客様を囲んで買ってくれるまで帰さないような、売上予算を達成することが全てでした。最初は全く葛藤がないままにやっていましたが、いつの間にか自分の心が病んでいくのを実感するようになったんです。子供が生まれても愛情を感じられないんです。本当に心がかれていく状態を経験しました・・・・。
そんなある日、「こんなのは自分が望む人生じゃない」という内なる声が聞こえてきたんですね。でも、どうしたらいいか分からない。
そんな時、本田宗一郎が説いた“企業存立の目的”である「作る喜び・売る喜び・買う喜び」という考え方や、松下幸之助が説いた「産業人の使命は、水道の水のごとく、物資をできるだけ安価に提供し、楽土を建設することである」「利益は目的ではなく、結果である。利益を目的とした時、その会社は社会から見捨てられる」といった経営哲学と初めて出会うことになります。やっと、働くことの意味を知ったんです。仕事は辛いものではなく、喜びにあふれたものであること、自分を磨き成長させてくれるものであることを。
今まで、「モノを売る事が仕事だ」と思い込んできた訳ですが、それだけでは人間は幸せになれない。
モノを売るだけ、生活のためだけの仕事から、お客様から感謝され喜んでもらえる、社会へ貢献できる仕事へ、仕事への意識さえ変われば、仕事のやりがいは誰でも持てるんだと、やっと真っ暗なトンネルの中から出口の光が見えてきた感じでした。このことを実践し伝えることが自分の使命だという思いが、その後の私の人生を決定づけることになります。
さらに、社外の個性的な生き方をしている人に出会って、「誰でも自分らしさを活かすことで素晴らしい人生をおくれる」という事に気づいたんです。自分にも出来るのではないかと。結局、希望した研修部門への異動ができなかったので思い切って会社を去る決心をしました。

●職場での出会い 職場は、経営理念、自分の人生理念、人生ビジョンというものが重なり合っていく場。そこで、人も企業も成熟していく。そういう職場が、本来の職場が持っている意味だと思います。そのことを経営者を含めて社員1人1人が理解しあえたら、すごいパワーが出てくるから不思議です。“同志”になるんでしょうね。
大半のビジネスパーソンは、寝る時間を除けば、家族と一緒にいるよりも職場の仲間といる時間の方が長い。職場で出会う人間関係は、自分を磨く上で、とても意味のあるものです。お互いが学びあえる関係として出会っていると思えてなりません。さらには、自分が理解できない相手や関係ほど、自分にとって、補完しあう大切な関係なんだということです。
 パイクプレイス魚市場の経営者ヨコヤマさんも、職場のスタッフに対して、このように語っています。
「わが社の従業員は"人材"ではない。彼らは人間だ。もはや私は従業員を、コンピューターとか紙製品とか、その他の用品と同じように人材としてのみ見ることはできない。私がわが社の従業員が「すばらしい人生を送れるよう」支援すると決めたことを、変だと思う人たちもいるかもしれないが、そうすることが世界に名だたるパイク・プレイス魚市場への私の誓約として最もふさわしく、また、私の人生のいちばんいい在り方なのだ。スタッフの幸福のために投資する自分の会社の人間を愛するのに努力はいらない。私は、従業員の生活に干渉するつもりはないが、とにかく彼らに関心を持ち、積極的に話を聞く人間でありたい。私は従業員がプライベートな問題であれ、仕事上の問題であれ、何でも話してくれるような聞き手になりたいのだ」と。

●3種類のビジョン『組織・個人・家族のビジョン』
 生活の為だけに稼ぐのであれば人間である必要はありませんね。生活ためだけだったら野生の動物だって食べている。極端な言い方ですけどね。じゃあ我々・・生活の為だけに稼ぎに行く職場だったら・・・人間なの? こんな疑問さえ浮かびます。
お互いの人生を振り返ったり、一人ひとりの将来の夢やビジョンを出し合って共感、共鳴し合えた仲間と、職場の夢やビジョンを語り合い、実現に向け一緒に歩むとき、心に喜びがあふれてくる。そのときに「本当に我々はいい仲間と出会えている」という、魂が触れ合うような心の喜びがでてくる。この体験は得難いものです。
そして一人一人に仲間から期待される役割や使命があって、その人が一番輝く事のできる仕事や環境が与えられたとき、自己実現の扉が開かれます。自分自身がもっている使命を果たしていくこと、自分らしい人生を生きていくこと、家族とすごす時間と同じように職場の仲間と一緒に仕事をすること、それ自体が感動であり喜びに感じられるようになるんですよ。
そのためには、従来の縦型組織から、横型組織への転換も必要になってきます。目標面談も上司と部下との間より、部署内、チーム内での横の関係のチーム・ミーティングの場が必要になってきます。上司にコミットしていた関係から、仲間のメンバーに対して、コミットする関係になる必要があるのです。個人の成果主義から、チームの成果主義でなければなりません。(つづき)
| 経営革新に成功するための組織づくり | 12:42 | comments(0) | trackbacks(0)
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