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人材教育の株式会社総合教育研究所

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働きがいのある会社(5)

今号では、働きがいのある会社の事例として、株式会社サイバーエージェントを取り上げてみましょう。
 この会社では、社員の声として、仕事自体に働きがいを感じているコメントが圧倒的に多く、責任ある仕事、挑戦する機会、大きな権限の委譲などを特に若い従業員が歓迎しています。最も多く語られている具体的なコメントは、「若手に非常に責任のある仕事が与えられる」「セカンドチャンス、サードチャンスがある会社である」「一人ひとりにはっきりとしたミッションが与えられている」「職務権限が大きい」等となっています。
≪社員の生の声≫
●社員が信用されている
・若手に非常に責任のある仕事が与えられる
・管理職と従業員の距離が近く、風通しがよい
・個人がコミットする責任範囲が明確である
●チャレンジすることが奨励されている
・セカンドチャンス、サードチャンスがある会社
・やる気がある従業員に対してはチャンスが与えられる。失敗しても再びチャンスが与えられる
・一人ひとりにはっきりとしたミッションが与えられている
●公正な評価と認めてもらえる機会が多い
・成果に対してはフェアにしっかり評価がされる
・年齢に関係なく責任ある仕事ができる
・年功序列がなく、だれにでも対等にチャンスが与えられている
・年に2回の社員総会にかけるパワーと表彰式による特別な高揚感は格別
・アルバイトでも「考えて働く・考えて動く」権利が最大限に与えられている
・褒められる回数が非常に多い
・女性のための婦人科検診、マッサージルームの併設、長期休暇制度など制度が整ってきており、社員を大事にしてくれる会社であると思う
・社員総会などで、皆の前で認めてもらえる環境がある
●誇りがもてる
・世の中に対してインパクトを与える仕事をする機会がある
・仕事のモチベーションが高い社員が多く、とても刺激的である
・社会的にすばらしい価値を提供し、すばらしい文化を創造している
・新しい市場を創っているという実感を持って働ける
●ビジョンが共有され、チームとしての連帯感がある
・達成意欲の高い集団なので、常に刺激を受ける。もっと努力しなければという気持ちにさせられる
・「21世紀を代表する会社を創る」を、本気で社員が目指している
・従業員がポジティブなので雰囲気がよい
・意見に対してお互いを尊重し合う風土がある
・目標の数値に向かって、毎朝数十名のメンバーが現状を共有し、報告し合い、一丸となって努力している

≪働きがいを高める具体的な施策≫
●採用する
「変化を恐れず、変化を楽しみ、変化を自ら創り出すことのできる人材」を求めている。採用説明会では、企業説明のほかに、「ブランドとサイバーエージェント」や「広告進化論」などを話し、想いと文化を伝えている。応募者全員と会い、同社のビジョンをしっかり伝え、社長も自らメッセージを伝える。また、現場の社員の協力も得て、仕事の現場(雰囲気・働き方・仕事内容)を知ってもらい、ミスマッチを防ぐ。採用サイトには、社員の顔とコメントを多く掲載し、社風・働き方が伝わるようにしている。インターンシップも実施している。
●歓迎する
新入社員は入社時にWeb版社内報「サイ・バー」に自己紹介を掲載、中途社員の入社時に顔写真とコメントを社内プログに掲載して、接点の少ない社員にも顔を覚えてもらえるようにしている。新卒、中途にかかわらず、社内親睦会費補助制度を利用した歓迎会を開催。新入社員に周りが声を掛けやすくするために、受け入れ部署が率先して、風船に部署と名前を記載して机に付けている。
●触発する
ビジョンは、「21世紀を代表する会社を創る」で、ミッションステートメントは、「インターネットという成長産業から軸足をぶらさない」という言葉から始まり、「世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる」で結ぶ言葉で整理されている。また、「オールウェイズ・ポジティブ、ネバーギブアップ」などの「価値観」も提示され、これらは名刺大の小冊子として配布している。
●語り掛ける
経営陣がブログで経営メッセージや考え方を伝えている。半年に一度、ホテルの宴会場を貸し切って「グループ総会」を開催し、グループ会社の社員を含め約1000人が参加している。その際に、社長が経営方針や現在の状況などをプレゼンテーションする。
●傾聴する
役員が参加する社内活性化委員会「バージョンアップ委員会」を発足。2003年より隔週で火曜日の朝に実施している。人事部長、事業部長、新卒入社組など約10人が現場の声を拾って直接役員と対話する。従業員からの異議申し立ての仕組みではないが、改善要求が挙がったものに対しては、関係部署が優先順位を付けて対応しており、これまで社内に時計設置、社内喫煙所の撤廃、リラクゼーションスペースの設置などが実現した。
●感謝する
グループ総会にてMVPを表彰(半年に1回、各1人で年間2人)。その他、新人賞、ベストスタッフ賞、ベストクリエイター賞、ベストプレイヤー賞、ベストマネジャー賞、ベストプロジェクト賞、最優秀CAJJ(サイバー工一ジェント事業&人材育成プログラム)賞、社長賞がある。合計賞金は400万円。その回ことに作成する特製のトロフィーを授与している。
●育成する
1人当たりの教育研修時間は年間50時間。現在所属する部署に1年以上在籍すると、4月と10月の年2回、社内の他部門またはグループ会社へ異動するための社内異動公募制度「キャリチャレ」(キャリアチャレンジ制度)に応募できる。
●配慮する
通勤時間の負担を軽減してほしい目的から、東京本社、大阪支社、名古屋営業所・福岡営業所の最寄り駅から各線2駅以内に住んでいる正社員に対して、月3万円の家賃補助をする「2駅ルール」がある。383人の従業員(約43,196、2007年7月31日現在)が2駅ルールを利用。不動産業界でも有名な制度となっている。仕事もプライベートも充実した環境を実現させるために、女性リーダーを中心とした社内活性化プロジェクト(L-cafe)を立ち上げた。社内規程などの制度づくりや環境づくりなど、さまざまな角度からの情報発信と実現を目指している。
●祝う
社内の各種クラブ活動、同好会など部署を横断した集まりに対し、「部活動支援制度」(1人1500円/月)を支給し、部署間のコミュニケーション促進、業務外の接点づくりを支援している。また、「社内親睦会費補助制度」(1人5000円/月)により、部署内での懇親会が活発化している。部署により、ビジョン浸透、戦略策定のための合宿を頻繁に開催している。毎月、Web版社内報に誕生日を迎えた社員を掲載し、お互いに祝福している。中途採用者の入社日には入社した社員のみの懇親会を開催し、同期と連帯感を持ってもらえるようにしている。
●分かち合う
年俸制で半期毎に目標設定、査定を行う。入社半年後の新卒に対しても同様の査定がなされ、営業職だけでなく、管理部門においても優秀な実績を残した社員に対してインセンティブを支給している。半期毎に実績だけでなく、コンピテンシーも評価指標として判断する評価制度を持っている。目標の達成基準は上長からの一方的な指示ではなく、本人と上長の面談のうえ決定する。

 −準拠:働きがいのある会社−
| 働きがいのある会社 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0)
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