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人材教育の株式会社総合教育研究所

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長寿企業の成功法則(1)

―変えていないこと・変えたこと―

 日本には、100年以上の老舗が少なくとも約2万社、200年以上が1千社、300年以上が500社あると言われています。世界中どこの国にも、これだけ長寿企業が存在している国は無いそうです。
今号では、帝国データバンクが調査した「百年続く企業の条件」をベースに、組織としての在り方だけではなく、「ビジネスマンとして輝き続ける条件」を考えてみましょう。
◆変えていないこと・変えたこと 社名、屋号のいずれかを、もしくは両方を変えていない企業が全体の86%にのぼり、創業時のブランド、CI(コーポレート・アイデンティティ)を重視する姿勢も見えます。もちろん、老舗企業の強みである「家訓・社是・社訓」の存在は、ずっと言い伝えられ、あるいは明文化されており、その企業の精神的支柱となっています。
 一方、創業時から一部、もしくはすべてを変更したのは「販売方法」が79%で最多となり、「商品/サービス」が72%、「主力事業の内容」と「製造方法」も、それぞれ50%以上の企業が変えています。
老舗が生き残るために必要なものとは、今日までに長い時間をかけて築かれてきた伝統、信頼を重んじる姿勢と、実際は時代に合わせて変化する「進取の気性」という「変えてはいけないこと」と「変えなければならないこと」が絶妙にマッチングした組織体であることが分かります。
私たち、ビジネスマンも、長寿企業の組織体と同様に、「世の中に必要な人となる」とった志・人生訓をベースに、日々これ新たな改善、改革に挑戦し続ける生き方を通し、天命を完遂したいものです。

◆家訓・社是・社訓
 企業における家訓、社是、社訓の役割については、「基本的な経営指針」、「社内の共通価値観の醸成」と考えている企業が多く、全体の80%を超えており、何かを決断する際の指標であり、立ち返るべき原点となっています。家訓・社是・社訓に述べられている具体的な趣旨・内容を分類してみると浮かび上がる5つのキーワードをご紹介しておきます。
『感謝』お客様や自然の恵みに対する感謝の気持ち、取引先すべてに心を込めて商いするという近江商人の教えです。「売り手よし、買い手よし、世間よし」のいわゆる「三方よし」の精神を家訓・社是・社訓に置いている企業が多いということが分かります。経営品質向上活動でも、強く求められる「顧客満足と社員満足」は、感謝の心がベースで成り立つことを忘れてはなりません。
『勤勉』
正直でまっとうな商売を心がける、商売の本流をゆく、地道に努力していけば必ず報われる、といった勤勉努力の精神です。信用を第一に考え、誠実で謙虚な経営を続けるよう戒める内容ですが、現在のコンプライアンス(法令順守)経営を先取りしています。古き日本の文化には、「お天道様に恥ずかしくない生き方をしなさい」という“恥”の概念がありました。法令を破ってはいけないというだけではない、バレなければいいというのではない、私たちを生かしてくれている大いなる存在に対して、人間らしい生き方をしようとする日本人の素晴らしい姿勢です。
『工夫』
品質を最優先課題として、それを守り抜くこと、または技術を継承することを前提に、工夫を重ね、常に時代に合わせて改良を続けてゆくことです。1700年創業の福田金属箔粉工業では、元々、仏壇、仏具の金銀箔粉の製造をやっていた家内工業でしたが、現在では、携帯電話の電磁波シールド用塗料「電解銅粉」を初めて国産することに成功しています。昨日と違うことをやる「伝統とは、変革の歴史」ということができます。
『倹約』
無理や無駄を省き、合理化を進めて社業発展に尽くすことです。投機や暴利に走らない、保証人にならない、むやみに拡大しない、など資金面に関するものです。安易な経営規模の拡大は、実は、長寿企業にとって、最大のリスクになります。1430年の歴史を誇る世界最古の老舗企業といわれる「金剛組」も、バブル崩壊期に、債務を切り離して新会社として再出発しています。
『貢献』
家族や地域、社会などコミュニティに貢献することや、公共精神を持つことなど、高い使命感を持って、社会や文化の発展に尽くすことです。

皆さんも、定年を迎える時、人生を終えるとき、子供たちに、日々の自分の生き様を通して「家訓」を残しませんか。
| 長寿企業の成功法則 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0)
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