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組織心理学とは(3)

−リーダーシップ論の歴史−

「リーダーシップ」は、ビジネスに関わる私たちにとって、誰もが大きな関心を持っているテーマでありながら、どうしたらそれを実現できるのか、未だに、答えが曖昧なこともまた事実です。
今号では、リーダーシップ論の簡単な歴史に触れながら、組織改革における“リーダーシップ”の役割とその効果について考えてみましょう。
<特性理論>
最も古いリーダーシップ論と言われているのが、 “グレート・マン・セオリー(The Great Man Theory)”です。これは、偉人や哲人として名の高い歴史上の人物に共通する資質を分析し、同様の資質を持っていることがリーダーとしての条件であるという考え方です。
そこから派生した次のリーダーシップ論は、“トレイト・セオリー(The Trait Theory)”と呼ばれる考え方で、個人の性格や身体的特徴、言動の傾向など個性的な要素(=トレイト)に焦点を当て、リーダーとリーダーについていくフォロワーとを区別しようとしたものです。しかし、生まれながらのリーダー像があるという考え方は、過去のものとなりました。

<行動理論>
 そして、1950年代、反トレイト・セオリーとして出てきた、エドワード・フレイシュマン(Edward Fleishman)のリーダーの特性ではなく実際の行動に焦点をあてた“オハイオ・スタディ”と呼ばれる研究です。彼は、工場の第一線で活躍する管理者達を観察し、“リーダーの2つの役割”を明確にしました。それが、仕事面(task)における業務指示(initiation of structure)と、人間面(people)における部下のケア(consideration)です。
 さらに、その後、発展的に提唱された説が、皆さんもご存じのブレークとムートン(Blake & Mouton)による“マネジリアル・グリッド(Managerial Grid)理論”です。オハイオ・スタディで明らかになった2つの側面(taskとpeople)を2次元のグラフを作成し、リーダーの種類を分類化することに成功しました。X軸でリーダーの「仕事に対する関心度」を、Y軸で、リーダーの「部下に対する関心度」を表し、それぞれその度合いを9段階に分類したものです。当然、仕事に対しても人間に対しても最も高い関心を注ぐことのできる(9.9)の参加型リーダーシップが最も望ましいスタイルであることは明確です。ぜひ、学習によって(9.9)の理想的な参加型リーダーを育成したいものです。

<状況対応理論>
 次に現在のリーダーシップ論の中心となっている “コンティンジェンシー・セオリー(Contingency Theory)”です。Contingencyとは、その場の状況に応じたという意味です。これは、効果的なリーダーシップとは、リーダーの個人的特性や行動だけで決まるのではなく、状況によって大きく左右されるものであるという理論です。
 具体的には、業務すべきことが明確な状況では、リーダーは特に何か指示することや、人間関係に注意を払わなくとも仕事は遂行されるが、業務すべきことが全く不明瞭な状況では、リーダーの命令や指示、管理が必要になるということです。一方、その中間の状況では、仕事重視のリーダーシップよりも、人間関係に注意を払うタイプのリーダーシップを発揮した方が、生産性が上がるということになります。

そしてもう一つ、ハーセイとブランチャード(Paul Hersey & Kenneth Blanchard)の“シチュエーショナル・リーダーシップ理論(Situational Leadership Model)”です。これは、これまで論じられてきたリーダーシップ論の集大成とも言えるべきものであり、状況を左右する要素として、メンバーの成熟度(業務遂行におけるメンバーの知識や経験・意欲の度合い)を加えたことが特徴的です。
つまり、仕事重視のリーダーシップが効果的なのか、人間関係重視のリーダーシップが効果的なのかは、メンバーの成熟度がどの程度かという状況の違いによって変わってくるという説です。

<最近のリーダーシップ論>
 昨今のリーダーシップ論は、リーダー自体の特性や行動、または状況に焦点を当てるのではなく、部下(follower)との関係を論点にしていることです。中でも注目を集めているのが、部下や同僚を感化し、激励し、モチベートできる影響力を持ったトランスフォーメーショナル・リーダーシップ理論(Transformational Leadership Theory)です。トランスフォーメーショナルとは“変化させる力のある”という意味です。
 それに対して、部下との関係を、単に業務中心の役職の違いと見なすトランザクショナル・リーダーシップ(Transactional Leadership)があります。つまりリーダーとは、トランザクショナルを超えて、トランスフォーメーショナルであるべきだというのが結論です。
| 組織心理学とは! | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0)
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