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人材教育の株式会社総合教育研究所

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経営いろは帖400号記念

−残された人生をどう生きるか−

 「経営いろは帖」をスタートしてから、早いもので、今号で400号になります。そこで、「残された人生をどう生きるか」という万人に共通しているテーマについて、思いつくまま書いてみることにいたします。

◆“大往生と言える人生”って何?
 一昨年の冬、私の父が享年87歳で、亡くなりました。菩提寺の老師が「大往生でしたね」と言ってくれた時、世間的には「天寿を全うすること」という意味では、その通りだと思いましたが、「この世で感謝と心の平安を得ることで、浄土へ往って仏に生まれ変わる」という本来の意味から見ると、父の人生はどうだったんだろうと、父本人に問いかけるのを忘れていたことに気付いたものです。
 今年に入り、「幸援家⇒幸せを支援する人」というキャッチフレーズを付けたくて、名刺を作り変えましたが、そのきっかけが、父の死を契機に考え始めた “大往生と言える人生”への挑戦です。
 では、私自身、半生を振り返りながら、この世で感謝と心の平安を得られているのだろうかと自らに問いかけてみることにします。

◆“エゴの塊”からのスタート
社会人としてのスタートは、事務機メーカーの営業職でした。最初に配属されたのは名古屋支店。「今日は何台売ってくるぞ」と宣言して会社を飛び出し、商店や小規模の事業所に飛び込み、当時5万円から10万円した電卓のセールスです。“売れなければ会社に帰れない”という雰囲気の中で社会人としての生活をスタートさせたわけですが、せっぱつまると、人をだましても売ろうという気持ちになってしまう自分が居たんですよ。同僚二人一組で行動した時など、「買っていただけなければ会社に帰れません」と泣き落としにかかった私に対して、同僚の軽蔑した視線を感じましたね。
売れた時には、ホッとするだけで、お客様に感謝どころか、買わないお客様に、心で「ケチ」と悪態をついていたように思います。いつも“売れなかったらどうしよう”と不安を抱えている自分がいました。“感謝と心の平安”とは、全く縁遠い世界にいたことになります。
 当時の営業の世界は、一言でいうとノルマ(達成すべき目標)の世界でした。一つのノルマを達成すると次のノルマが待っている。次のノルマは当然高くなり、やればやるほど、自分の首をしめることになると思っていました。ノルマを追い続けた結果、いつの間にか心が病んでいったのです。“ああ、自分は営業に向いていないんだ”という気持ちになったのを覚えています。当時の私にとっては、“仕事は辛くてしんどいだけ”、未来に何の希望も持てない日々だったように思います。
 しかし、「人は辛く、苦しい時に成長する」という言葉がありますが、正に、この時代が今の私を育ててくれたんだと後で感謝することになります。

◆“天命との出会い”が使命感を生む
 日々の仕事の辛さを感じていたが故に、“本当にやりがいがある仕事とは何か”、“人生はどんな摂理で動いているのか”、“自分にとって幸せな人生とは何か”といった問いかけが、勝手に内側から湧きあがって来ました。このことが、“天命との出会い”のきっかけになります。つまり、“求道者−道を求める者”としての第一歩が踏み出せたわけです。
出会いを求めて行く中で、いかに自分が“喜び楽しみの人生を実現する原理原則”に無知であったかということ、偏ったパラダイムに固執していたかと言うことに気付かされて行きます。
特に、城野宏先生が提唱された『能力開発学』の原理原則は、私の眼を開かせてくれました。自分の脳という資源を最大限活用し、かつ、楽しみの人生を目指す実践行動学であり、人のせいにしない主体的姿勢、常に改善、成長する進歩発展する姿勢、他人の利益もはかる姿勢、戦略思考、両面思考など、“人生を生きる指針”になったのです。

と同時に、松下幸之助さんの仕事に対する考え方に出会うことになります。正に、“眼から鱗が落ちる“気付きを得ることができたのです。
“利益”は目的ではなく結果である
事業の目的は電気製品の生産、販売を通じていかに“社会のお役に立ってお客さんに喜んでもらうか”であって、利益はその結果与えられるものである。
熱心なだけでは成果は上がらない
自分の利益のためだけの熱心さは、人に嫌われる。魅力のある人は、周りの人のことを常に考えられる人である。
背中を見せる
大きなものに果敢にチャレンジする姿を見せ、しかも楽しみながらやっている姿をみせる。失敗しても失敗しても、最後まで諦めない、最後までやり遂げる姿を見せる。成功し続けたら成長しない。失敗すればこそ、実力がつく。失敗から学ぶ。
 この時、初めて、社会教育家としての自分の天命に気付くことになります。その後の私の人生は、途方もなく高い壁や坂道が前にありながら、迷うことなく歩むことができました。有森裕子さんではないですが、「よくやってきたな!と自分を誉めてやりたい」満足感があります。しかし、いよいよ“残された人生をどう生きるか”の62歳の誕生日をこの12月に迎えます。

◆残された人生をどう生きるか
 今、あなたは幸せですか? と聞かれたら、「はい、幸せです」と躊躇なく答えられる自分がいます。とても、日々幸せを感じています。自分でも信じられません。
でも、もしかして、昔の私のように、“日々、生活の為だけに仕事をしていると錯覚して疲れ果てているビジネスマン”、“部下や子供によかれと思って、ただ叱り飛ばしているだけの親や上司”、“社員のことを大切にしていると思っているのに、社員からは信頼されていないトップ”の皆さんがいらっしゃるのではないか、とても気がかりなのです。
そして、私たちを取り巻く世界は決して平和でもなければ、いじめがなくなったわけでもなく、むしろ無縁社会と称される無関心さが蔓延る環境になりつつあります。
だからこそ、“残された人生をどう生きるか”に対する私の思いは、『全ての家庭において、職場において、一人ひとりが、親鸞聖人の“ご同行”という言葉のように、出会う人との巡り合わせに感謝でき、志を一つにして、生かされている自分の使命を果たしたい、少しでも、世の中に必要とされる生き方がしたいと思える』世界実現に貢献したいのです。
これが幸援家としての私の思いであり、子供たちに父親として胸を張れる“大往生と言える人生”だと決めました。
| その他 | 15:39 | comments(0) | trackbacks(0)
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