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人材教育の株式会社総合教育研究所

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青い窓の町づくり

〜みんなのポケット〜

 薄皮饅頭に代表される銘菓を世に広めている柏屋さんをご存じでしょうか。本店は福島県郡山市にあります。嘉永5年(1852年)、奥州街道郡山宿本陣隣の門前茶屋からスタートし、まごころを包んで来年で160周年を向かえる老舗です。餡がたっぷりで皮の薄い饅頭は、私も大好きです。
 今号では、その柏屋さんが50年以上続けている「青い窓の会」の取り組みをご紹介いたします。
 これは、柏屋4代目善兵衛さんの「柏屋のウィンドウに子供たちの夢を飾ろうじゃないか」という一言から始まったそうです。幼馴染の詩人の佐藤浩さんが子供からの詩の募集係、看板屋の篠崎賢一さんがディスプレイ係でのスタートでした。私もこの活動に感動し、維持会員の申し込みをしたところです。(http://www.aoimado.jp/contents.html)

 詩人の佐藤浩さんが子供たちの詩に強く心ひかれた理由は何でしょうか。その鍵は「眼聴耳視」という言葉です。

●眼聴耳視(げんちょうじし)
詩人の佐藤浩さんが子供たちの詩に強く心ひかれた理由が、「眼聴耳視−眼で聴き、耳で視る」という、大人の私たちが忘れてしまいがちな素晴らしい感性が、子供たちの詩には表現されているからに外なりません。
こんな詩があります。
※以下出典は「青い窓の町づくり/博進堂文庫/講演・佐藤浩」です。
おかあさん 小学三年 名越真理
おかあさんのかたって
広くて大きいなあ
おかあさんのかたを
ドンドンとたたく
せなかの方なら
「ごめんなさい」だっていえる

この詩は、素直じゃないから「ごめんなさい」を言わないのではなくて、恥ずかしいから言えないだけだったのに、目の前にいる子供の姿を見れば、「悪いことをしてしまったという気持ち」が体全体に表れているのに、振り返ればつい子供を責めていた自分がいました。ムーン・・・親父の私こそごめんなさいです。本当に、子供の「ごめんなさい」は眼で聴くしかない言葉なんですね。

もう一つの詩は
赤ちゃん  小学二年 きくちたかひろ
赤ちゃんは
しゃべられなくて
とてもふべんだけど
なき声で
なにをしたのか
おかあさんには
わかります
なき声は
おかあさんだけがわかる
ひみつのあんごう
ぼくも
赤ちゃんになって
おかあさんと
ひみつをもってみたいです

赤ちゃんの泣き声ひとつで、あかちゃんの気持ちを理解するつまり、「耳で視る」ことができるおかあさんの愛情はすごいですね。でも、子供が大きくなって言葉で会話するようになると、「耳で視る」ことをしなくなったんでしょうね。この詩には、自分もお母さんに分かってもらいたいという思いが強く表れています。

そして、この「青い窓の会」に寄せられる子どもたちの詩は、「柏屋の願い」という同社のあり方を導くヒントにもなっています。

●柏屋の願い
お母さんのポケットは、家族みんなのもの
柏屋のポケットは、社会みんなのもの
お店も、朝茶会も、青い窓も、そして萬寿神社も・・・

 ヒントになった詩です。
ポケット 東京都町田市町田第3小学校3年 粟辻安子
お母さんの エプロンの
ポケットの中を見ると
ボタンや はんけち 小さなえんぴつ 
ちり紙や ひもも はいっている
そのほかにも まだはいっている
ポケットに手を入れて
いそがしそうに はたらいている
くしゃみをすると すぐちり紙を
出してくれる。
妹のかおがきたないと
はんけちを出して かおをふく
おかあさんのポケットではない
みんなのポケットだ

この一編の詩から、「柏屋の願い」は生まれました。柏屋さんは、この詩から、企業の存在目的とは、社会のために何ができるかを問いかけ続け、実践し続けようとしています。

もう一つ、ぜひ、ご紹介したい詩があります。
おかし  双葉郡 双葉北小学校 武内 和子
おかしには いろいろある 
しょっぱい おかし 
あまい おかし
あまじょっぱい おかし 
わたしたちは じっくり味わいながら
たべている
おかしは みんなを楽しませてくれる
おかしは みんなをよろこばせてくれる
ふくれた顔も おかしをみると
にこっとなる
おかしは みんなに愛される
わたしも おかしのように
みんなから愛されるような
人間になろう

 この詩を読んだ柏屋の社員の皆さんは、きっと、胸が一杯になったことでしょう。私でさえ、涙が出てきました。
 お菓子を作り、販売しているみなさんにとって、仕事とは、「お菓子と言うモノを売っているのではない、社会が幸せになる一時を提供しているんだ」という喜びを胸一杯感じれたのではないでしょうか。
| その他 | 15:53 | comments(0) | trackbacks(0)
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