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愛すべきドラッカー(6)

JUGEMテーマ:ビジネス
 

〜個を大切にする会社〜

 

 とてつもない大きな震災が発生しました。皆様の被災状況はいかがでしょうか。被災された方には心からお見舞い申し上げます。

多くの方が命を落とされています。冥福をお祈りしたいと思います。

 

 今号のドラッカーの言葉は

 個を大切にする会社にしたかった。です。

(出典: PF・ドラッカー〜理想企業を求めて〜)

 

ドラッカーが「個を大切にする」で表現したかった意味は何だろうと考えてみると、思い浮かぶ言葉が「人の強みを活かす」です。この考えてみれば当たり前のことが、現場では、無視され、「人の弱みを何とかしようする」不思議な取り組みが目標面談や成長面談で見られます。目標管理が成果に結びつかない理由の一つです。私自身も、以前、何も疑うことなく、ダメ出しの面談を長々とやっていたものです。

 

 成果を上げたいのなら、個によって異なる「強みを活かす」ことなのです。だから、性格も得手、不得手も異なる「個を大切にする」という発想が必要なのです。自分は何でも出来ると思っている優秀な上司は、特に気を付ける必要があります。リーダーとしては、指導しているつもりが、相手の社員にしてみれば、「責められている」と感じやすいからです。

 ドラッカーが取り上げている事例としては、リンカーン大統領が南北戦争時、最高司令官に任命したグラント将軍の話があります。グラント将軍は、酒好きという「弱み」がありましたが、戦い上手という「強み」を活かして最高司令官に任命したことで、戦局が好転した人事です。

 カーネギーの墓碑に刻まれた「己よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」という銘も、カーネギーが「強みを活かす」ことができる成功哲学を持っていたことを証明しています。

 

 マネジメントとは、「自社の強みである経営資源を効果的・経済的・効率的に最大限活用して、経営目的を達成すること」という定義からしても、「強みを活かす」ことができる経営幹部であってほしいものです。

 ※効果的・・・できるだけ顧客が求める価値(品質)を提供すること

経済的・・・できるだけ品質をおとさず低コスト化 を図ること

効率的・・・できるだけ品質をおとさず生産性を高めること

このことをドラッカーは「組織とは、強みを成果に結びつけつつ、弱みを中和し無害化する道具である」と表現しています。「中和し無害化する道具」とは、私は「補完し合いことで、苦手な弱みをカバーしあう」と解釈しています。

 

では、なぜ、「強みを活かす」という当たり前のことが組織であまり行われないのでしょうか。ドラッカーは主たる理由として「目の前の人事が、人間の配置ではなく、仕事のための配置になっているからである」と言っていますが、私は、本質的な理由は別にあると考えています。

 

 では、それは何か、簡単に言うならば、私たちは「強み」は認識しやすいが、「弱み」は認識しにくいということなのです。実は、物事を認識するのは、無意識の働きなのですが、無意識は「目立つものは認識するが、目立たないものは認識しない」という特徴があるのです。

「弱み」が目立つということは、誰でも、強みをたくさん持っているということなのですが、無意識に任せていると、この「強み」を認識してくれないのです。このことをリーダーは知っておく必要があります。

| 愛すべきドラッカー | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0)
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