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人材教育の株式会社総合教育研究所

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リーダーの指針(6)−私たちの知命元年−

 人を治めるには、己を修める大切さが分かりました。人間としての器を広げていく人生って、素晴らしいですね。しかし、「人を治める」には、人間をどう見るか人間観が影響を与えます。この指針は人間観とリーダーの周囲に与える影響力を説いたものです。
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人間には、誰にでも役割があり、輝く可能性を秘めています。その可能性を引き出すのがリーダーの役割です。自分自身が輝くにつれて、他の人々を輝かせることができるようになります。
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 最初に、個々人に与えられた役割を考える前に、私たち全ての人間に与えられている役割とは何かを考えてみましょう。
まず、人間に与えられている役割を考える材料として、大自然から与えられている「人間の能力」を分析することから、始めることにします。
動物にはなく、人間にだけ与えられている能力のことです。それは何かを「イメージする力、想像する力」です。「必要は発明の母」という言葉がありますが、“こんなものが欲しいなぁ“と頭で考えたものを生み出すことが出来るすごい能力です。私たちは、普段当たり前のようにこの力を使って、ビジョンを描いたり、目標の実現のために、具体的な計画を立てたりしています。つまり人間は、頭の中で考えたモノを作り出したりするだけではなく、自分の性格や人間関係といった人生をも作り出しているわけです。
この能力を使わないと果たせない役割こそが、人間として住まれてきた「私たち人間が期待されている役割」ではないでしょうか。
そう考えると、毎日の仕事に追いまくられて、こなすだけで日々が終るビジネスマンや、キャリアの目標も無く、成長がストップしたままのビジネスマン、口を開けば喧嘩腰で、互いにけなし合っている状態を延々と続けている夫婦は、せっかくの与えられた想像力を十分に活かしていないことになります。
多くの職場で、業務の改善活動が奨励されていますが、利益を上げるためやクレームを減らすための活動という組織の目的だけでは人間は本気になれません。そこに働いてる一人ひとりが、お客様に、仲間に貢献したいと熱い思いで、常に新たな取り組みができる生き方ことが、大自然が「私たち人間が期待されている役割」ではないでしょうか。
QCサークルの生みの親であり、品質管理で有名なデミング博士が唱えた哲学の中に、「私たち人間が期待されている役割」を果たさせようとした博士の愛を感じます。「組織体に競争力をつけるには、そこで働く個々の人間が『Joy of Work(仕事の喜び)』を体現することが不可欠である」こと、そして「工場内で数量割り当てをやめて、リーダーシップに置き換えること」という考え方の中に、人間として、主体的に「想像力」を発揮することを大切にしていた博士の優しさを感じます。従って、ビジョンの無い職場、日々変わりばえのしないマンネリの職場、社員に権限が与えられていない、やらされている職場では、活気がないのは当然でしょう。
次に、「個々人の役割」について考えてみましょう。
家庭の中では、お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、弟、妹、おばあちゃん、おじいちゃんというさまざまな役割があります。職場では、上司、部下、職種別に役割が違ってきます。女性、男性という性の違いによる役割の違いもあります。役割の違いがあるからこそ、私たちは助け合い、補完し合う家庭や職場や社会をつくってことができます。
この一人一人に与えられた大切な役割をみんなで話し合って、組織と個人のビジョンやミッションを掲げ、ひた向きに取り組む経営こそ、「人間的経営」と考えますが、いかがでしょうか。その時こそ、私たちは「知命元年」がスタートしたと宣言することができることでしょう。
職場でも、家庭でも、職場の仲間が、家族が一人ひとり役割を担い、助け合い補完し合うからこそ、感謝し合える素晴らしい人間関係が持てるんですね。「自分が必要とされているんだ」という人間としての最高の喜びを感じられる幸せです。
では、最後に人間のもつ無限の可能性について、考えてみましょう。
その前に、(水気耕栽培)を開発した野沢重雄さんのことから学んだことは、いくらでも成長できる環境与えられると、トマトはその能力を発揮して、1万3000個もの実をつけることができるということです。ただ、トマトの限界は遺伝子に刻まれた本能としてしか生きることができないことです。人間だけが、「想像力」という力を使って、無限の可能性を引き出すことができることを忘れないでください。
しかし、この力を否定的に使うことは避けなければなりません。例えば、将来のことを考えると不安で、不安で夜も寝られなくなるとか、ミスをしたことがきっかけで、自分は能力がないと自信を失ったりとか、上司やお客様から必要とされていないんではないかと落ち込んだりしてはなりません。想像力という力を否定的に使うことで、自分が自分の可能性を閉ざしてしまうことは最もやってはならないことです。
想像力を肯定的に使うようにしましょう。例えば、1年後に、自分はどんな能力を身につけ、どんな仕事ができるようになりたいのか、職場や家庭でどんな人間関係が作りたいのか等、未来を創造するために使いましょう。自分自身が成長するために、大自然は私たちにこのすばらしい力を与えているのです。そして、自分の無限の可能性を信じることの出来る人だけでが、他の人の可能性を信じることができることを忘れてはなりません。
まさに大器晩成は、必要な能力を身に付け、成長するために時間がかかります。成長の遅い部下や子供は、大器晩成だと考えてください。その成長を暖かく見守り、勇気づけ、時には真剣に叱り、見守る役割が、リーダーにはあります。
| リーダーの指針 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0)
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